活用事例

情報統括センター センター長 稗田 隆教授

岡山大学

新入生のパソコンスキルの向上を上級生がサポート
スキル習得を表面化するツールとして、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS試験)を活用

【取材ご協力】岡山大学 情報統括センター センター長 稗田 隆教授
活用事例の詳細インタビュー(PDFファイル 363KB)


学内受験を実施している語学演習室兼自習室

“高度な知の創成と的確な知の継承”を理念に、11学部1コース、7つの研究科を擁する日本屈指の総合大学である岡山大学。同校におけるマイクロソフト オフィス スペシャリスト(以下、MOS試験)は、新入生を対象とした『PC総合サポート講座』の延長線上に位置づけられた2007年の『MOS対策講座』からはじまり、2012年度より可能となった学内受験というカタチを以て、学生の客観的なスキルの証明として活用されています。
情報統括センターのセンター長 稗田 隆教授に、MOS試験の活用に至った経緯や現状の運営状況などの取り組みについてうかがいました。

学内でMOS試験を行うことになった経緯を教えていただけますか。

MOS試験は、以前から大学と協力しながら岡山大学生協で受験の受付や試験を実施していました。当時は、外部からパソコンを借りて受験環境を設定するなどして試験を行っていたため、一度に受験できる学生の数に限りがありました。また、本校では2011年にパソコンを含めたシステム環境を更新しましたが、その際に、学内でMOS試験を受験できる「試験会場登録」を行うと受験料の割引が適用されることを知りました。
そこで、日常的に使って慣れているパソコンで多くの学生が受験でき、かつ学生の費用負担が軽減できるのであれば、学生のITスキルアップ支援につながると考え、大学内で受験できる体制づくりのための手続きを進めました。2012年度からは、100人以上の学生の学内(情報統括センター)受験が可能となっています。

受験サポートのための対策講座があるそうですが?

学内受験の試験日はキャリア開発センターと情報統括センターで情報共有しながら決めますが、受験の申込みや学生への受験サポートなどの運用面は大学が業務委託している生協が中心となって進めています。
生協では、2004年からパソコンを購入した新入生を対象とした『PC総合サポート講座』を行っており、この講座の延長線上に2007年から『MOS対策講座』が位置づけられました。これらの講座は授業や学生生活でのパソコンの有効活用を慮って企画されたもので、毎年500~600人ほどの申込みがあるようです。そして、開講当初より、カリキュラムの立案から講義、相談に至るまでの講座のすべてを現役の岡山大学のアルバイト生(以下、学生スタッフ)が実施・運営しています。

学生スタッフが取り組んでいる講座の概要を教えてください。

ここ数年は、毎年50~60人の学生スタッフが起用され講座実施にあたっています。カリキュラムは、パソコンに苦手意識の強い初心者向けのものから、基礎をもとに大学生活ならではのパソコン活用を目指すものまでが網羅され、講座の実施回数は年間17~18回(集合形式)で、受講生6~8人に1人の割合でアドバーザー機能を担う上級生が付くようです。
内容は、「大学生に求められるワードでのレポート作成」「プレゼンをするためのパワーポイントの使い方」など、機能や操作方法の説明に軸足を置くのではなく、大学生活に必要とされる“用途”を切り口とした講義が行われています。

学内受験実施後の学生の反応はいかがですか?

上級生になってエクセルやパワーポイントなどを使えることの便利さを実感している先輩が、新入生に少しでもわかりやすく効果的に伝えるための工夫をこらしていることもあり、2012年の6月と11月に実施した学内受験では、大半の学生の初回合格という好結果として表れています。
本校の文系の学生のなかには高校時代に基本的なITスキルを習得する機会が少なかったものもおり、大学内でもパソコンを十分に使える学生と使えない学生が混在しています。使えない学生の基本的なスキルはMOS試験の取得で担保できると思いますし、将来的には、客観的な資格を活用したITスキルの習得を教養教育のなかで位置づけていければと考えています。

※記載内容は2012年11月にインタビューしたものです。

【学校情報】

岡山大学
所在地:岡山市北区津島中三丁目1番1号
学生数:約14,000人 (学部生・大学院生・留学生を含む) [ 2012年5月時点]

11学部1コース・7研究科を岡山市街地区の2カ所のキャンパス(津島、鹿田)に設置する日本有数の総合大学。“高度な知の創成と的確な知の継承”を理念に、「探究・創造する知性の育成」「豊かな教養と高度専門性の追求」「社会的責任を負いうる個の確立」「異文化理解に基づいた国際性の獲得」を教育目標としている。また、大学の保有する資源を戦略的に活用する「経営する大学」、研究・教育から管理運営に至るまでの全分野における「自己点検評価を行う大学」としての基本目標も掲げられている。

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