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取り組み内容のレポート

Vol.1
4月からの講座開講に向けた準備
~ 「まずは自分で考える!」をベースに、模擬講座で体験学習 ~

新入生を対象としたパソコン講座『Akita PC Lab. 』は、毎年4月中旬から開講されていますが、そのための準備は、前年の10月下旬から進められています。
2003年の講座開始時より掲げられている、“学生の主体性の発揮”が基本とされるこの講座では、その要となる学生スタッフの募集・採用にはじまり、講座の中身づくり、実施に至るまでの全工程を学生たちが自分たちの力で組み立て、一つのかたちにまとめあげていきます。

マニュアルや答えのないかなか、「まずは、自分で考える!」を共有しながら、学年やスキルの違いを超えてより良い講座づくりを模索していく学生スタッフの取り組みについて、4月からの講座開講に向けた2012年10月から2013年3月までの準備期間の様子を、写真とともにご紹介します。

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4月からの講座開講に向けた準備

2012年12月15日
学習会① ~イントロダクション~
11月下旬に採用・決定した新しいスタッフと、先輩スタッフが揃うはじめての学習会。お互いに打ち解けるため、自己紹介や相手の顔だけを見て似顔絵を書くスケッチなどをアイスブレイクとして実施。その後、2012年の10月に発売された『Windows8』についての説明や、MOS試験の勉強をOffice製品のアプリケーションソフト別に分かれて実施した。
2012年12月22日
学習会② ~仕事回~
2回目の学習会では、教える相手に目配りしながら話すワークショップを、先輩スタッフを相手にシミュレーション型で実施。また、秋田大学生協の専務理事やスタッフOBを招き、「仕事」に関するミニ講演会を行い、4月からはじまるスタッフの仕事に対する意識を高めた。
  1. 先輩スタッフによる、『Windows8』についての説明を聴講する新人スタッフ。説明用のスライドや資料等は先輩スタッフがすべて準備。
  2. アプリケーションソフトごとに行ったはじめてのMOS試験の学習会。3~4名に対して、先輩のグループアドバイザー(以下GA)1名が付く。
  3. パソコンに向き合う新人スタッフに、積極的に声かけを行う先輩スタッフ。準備期間にこうした姿勢も学んでいく。
  4. 複数の教える相手に対して目配りしながら教えていくワークショップ。まずは、先輩スタッフのお手本を見て学ぶ。
  5. 基本は、相手の目を見て話していくこと。先輩スタッフのアドバイスで、だんだんと表情も和らいでいく。
  6. 相手に対するフィードバックの仕方にも、抑えておくポイントが。実践を交えながら身体で覚えていく新人スタッフ。
  7. OBスタッフによる講演。一部の中心メンバーが参加した「講師・GA研修トレーナー養成研修」の内容を伝え、講師とGAの留意点などを学ぶ。
2013年1月9日
学習会 ~ITスキルを考える~
2013年、初回は「ITスキルを考える」をテーマとした講演スタイルの学習会を実施。MOS試験を実施・運営するオデッセイ コミュニケーションズのスタッフより、学生と社会人のパソコンの利用目的やITスキルの違い、学生時代にMOS試験を取得しておく必要性等を聞き、この内容を4月からの講座での指導内容に活用すべく準備した。

~ 講演を行ったオデッセイ コミュニケーションズのスタッフコメント ~
「講演終了後の質疑応答では、学生スタッフより多数の質問が寄せられましたので、時間の許す限り回答いたしました。その他、MOS世界学生大会、企業におけるOffice製品の活用状況、資格の活用法など、時間切れで詳しく答えられなかったものはすべて、後日、改めて回答させていただきましたが、こうした熱心な様子からも、一生懸命に学ぼうという意欲的な学生の皆さんに圧倒されっぱなしでした」

2013年1月26日、2月2日、2月9日
学習会③④⑤ ~ショート模擬~
実際の講座を想定した模擬授業を実施。サンプル教材には前年度の講座で使ったものを再編集して利用し、最初に新人スタッフが自分なりに考えた内容を組み立てた授業を実施して、「まずやってみる」ことの大切さを学ぶ。その後、先輩スタッフが手本となるような授業を行い、教えることに対するスキルの差を実感させることで、今後の学習会への意欲向上を図った。模擬授業は、全スタッフを、講師役・GA役・受講生役に分けて実施。終了後は、受講生役のスタッフが、講師役・GA役の動きや指導内容に対するフィードバックコメント(良い点や改善点)を提出する。
  1. 夕方からの講演(18:00~19:40)に、新人スタッフを含む、約20名の学生スタッフが参加。
  2. 講演では、自分の講座に使えるヒントをメモし、他者の話を聞くことを通じて客観的に伝えることの重要性も学ぶ。
  3. 自分なりに組み立てた内容で模擬授業。内容はもとより時間配分等のポイントも先輩スタッフからレクチャーを受ける。
  4. 模擬授業を体験して自らのスキル不足を認識。この段階で、“何を補うと効果的か”の先輩スタッフからのアドバイスを吸収する。
  5. 模擬授業は、その後のフィードバックが大切。本番の講座に向け改善点を洗いだしていく重要な作業だ。
2013年2月16日
学習会⑥ ~ショート模擬 & プラン回 ~ 
ショート模擬授業は、グループワークに重点を置いたものや、ExcelやPowerPointを題材にした短時間ものを、4月の講座開始に向けて繰り返し演習。また、このタイミングで、講座プランを作成するために知っておくべき要点やプラン作成時のミーティングの進め方などを、先輩スタッフから新人スタッフに共有。
2013年3月11日、3月16日
学習会⑦⑧⑨ ~模擬 & 学習会AD(Art Director/アートディレクター)回 ~
講座開講まであと1カ月と迫ったこの時期に、前年の講座で使ったプランを用いて実際の講座時間の90分間を通した模擬授業を実施。そのあとは、ショート模擬のときと同様に先輩スタッフからのフィードバックを受け、改善を繰り返していく。また、通称『AD回』と呼ばれる学習会では、講座実施の最終仕上げとなる、告知ポスターやチラシ、配布資料や講義用スライドの見た目(ヴィジュアル面)を整えるためのデザインの基礎を学ぶ。
  1. 先輩スタッフからプランの作り方に関するレクチャーを受ける新人スタッフ。
  2. 「受講生とGA」「受講生と講師」などの各々の関係を考えながら、魅力的な講座のあり方を探っていく。
  3. 90分間の模擬授業の様子。実際の授業と同様に数名のスタッフで1つのコマを受け持つ。
  4. 模擬授業後のフィードバックの様子。先輩から、同グループのスタッフからと、改善点は多角的に机上に挙げられる。
  5. 17.18.19.
    12月から行ってきたリハーサルとなる「学習会」「模擬授業」は、ここで終了。最後は、一人ひとりが本番の講義に向けた目標をスタッフの前で発表。