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取り組み内容のレポート

Vol.2
“より良い講座づくり”が、スタッフ共有のモチベーション
~ 徹底した準備と改善を積み重ねて、内容の精度アップを図る ~

昨年の秋から一つひとつ準備を重ねてきた、パソコン講座『Akita PC Lab.』は、2013年度の新入生を迎えるべく、本番間近の講座開講準備に追われています。
すでに、講座として実施する項目や時期などの大枠は決まっていましたが、実際にその具体的な内容を共有・実施していくうえでは、先輩スタッフと新人スタッフとの意思の疎通や学びあう姿勢などの“コミュニケーション力の高さ”が問われます。

本講座が開始された2003年から積み重ねてきた10年あまりのノウハウが凝縮された本番さながらの模擬授業と振り返り。このシミュレーション型の模擬授業および、第1回から3回までの実際の講座の様子を写真とともにご紹介します。

模擬授業から第3回までの講座実施スケジュールを見る

模擬授業から第3回までの講座実施

2013年3月25日
模擬授業 / 第1回 講座 「イントロダクション」
学生スタッフは、グループアシスタント(以下、GA)役と受講生役の各々に分かれ、90分を通して本番さながらの模擬授業を実施。受講生役のスタッフは、パソコンスキルのレベルをはじめ、コミュニケーションのタイプ(例:よく話す性格、おとなしい性格等)も自分で設定し、その役になりきって授業を受ける。さまざまなタイプの受講生と接する機会をあえて作り、本番講座でのGA役の対応能力の育成を図っていく。
模擬授業の後は、スタッフ全員による“振り返り”を必ず実施する。ここでは、本番のための改善点の洗いだしや、次回の模擬授業に向けた個人目標の設定などを行い、“より良い講座”に仕上げていくための工夫が重ねられていく。
2013年3月30日
模擬授業 / 第2回 講座 「レポート対策」
「レポート対策」の模擬授業では、講師役の学生がWordを用いて、その使い方を受講生役の学生にレクチャー。そして、「悪いレポート」を「良いレポート」に修正するためのグループワークが行われ、“悪い例”となるレポートをグループ内で協力しながら修正する共同作業を実施する。
模擬授業では毎回、講義の開始時から終了時までの受講生の気分や気持ちの状態をグラフ化した『マインド・チャート』が作成されている。チャートが示す指標によって、どの時間帯やワーク内容に最も力を入れるべきかが確認できるため、チャート結果は講義プランを作成する担当グループが分析し、“どの場面を、一番の盛りあがりにするか、落ち込んでいる部分をどう改善するか”などの検討材料とされている。
  1. 模擬授業の終了後に必ず行っている、“振り返り”の様子
  2. 模擬授業後は、次回の模擬授業に向けて、講師あるいはGAとして気をつけることなどの目標を設定。
  3. 模擬授業後に作成する『マインド・チャート』。この結果を、講座づくりに反映させていく。
  4. 良いレポートの完成に向けてみんなで取り組むグループワーク。
  5. 受講生役の学生が修正する内容を、講師役の学生がサポート。
2013年4月3日、4月7日、4月8日~4月12日
「セットアップ講座」の模擬授業、「セットアップ講座」、「Windows 8体験コーナー」
「セットアップ講座」(無料)は、秋田大学生協でパソコン購入した学生を対象に行われ、パソコンの起動や初期設定、認証確認などのはじめにやっておくべきことをレクチャーする場である。
大半のスタッフが、『Windows 8』が搭載されたパソコンを本格的に使う初心者のため、、「セットアップ講座」の直前に模擬授業を実施(4/3日)。4日後の「セットアップ講座」に向け、先輩スタッフの指導のもと、一人ひとりが理解・習得できるようになるまで手順などをきっちりと学んでいく。 「セットアップ講座」は1日4回開催され、1回あたりの参加者は約50名。講座を担当したスタッフは、担当ブロックの新入生(5名ほど)のセットアップを責任をもってサポートした。また、翌日からの1週間(16~18時までの毎日)は、大学の食堂内の一角に『Windows8』体験コーナーを設置し、新入生がいつでも相談できる環境づくりをも行われた。
  1. 『Windows 8』体験コーナーでは、2年目以上のスタッフ2名が常駐し、新入生からの各種相談や問い合せに対応した。
2013年4月16日~4月19日
第1回 講座 「イントロダクション」
2013年度の初日の講座の受講生は324名。自己紹介後は、まずは『Windows8』の基本操作の講義からスタート。レポート作成中にインターネット画面を同時に起動させる方法や、スタート画面のデザイン変更などといった、日頃よく使うであろう場面を想定した題材を用いて、受講生自身がグループで協力しあいながら正しいやり方を導きだす方法が採られた。最後に、6月末までの講座を通して使用する自分のネームプレートをPowerPointで作成。
  1. 4月16日、2013年度の初回の講座がいよいよスタート。
  2. 講師とGAによる自己紹介。その後は、受講生同士が班のメンバーのことを覚えていくための自己紹介も行われた。
  3. 『Windows 8』の使い方をレクチャーするGA。
  4. 指示された画面の状態にするため、受講生自身が試行錯誤しながら『Windows 8』を操作。
  5. 受講生が各自で作成した自分のネームプレート。完成した画面をグループメンバーに見せあい、はじめて会う仲間とも打ち解ける。
2013年4月23日~4月26日
第2回 講座 「レポート対策」
第2回目は、大学生活で必須となる「レポート」がテーマ。講義では、「レポート作成時のマナー」「読みやすさ」「わかりやすさ」「説得力のある文章」といった、良いレポートを作成するためのポイントを解説し、グループワークでは、サンプルとして用意したレポートを受講生同士が協力しながらより良くするための修正ワークが実施された。そして、このような実践学習のなかで受講生自身が捉えた“良いレポートにするために必要なこと”を文書化しておき、今後も使える資料として活用。“今後も使う汎用的な資料”という観点から、Wordがもつ校正機能や見やすい表紙づくりなど、レポートの完成度を高めていく内容もレクチャーされた。
  1. 良いレポートを作成するための作り方を指導するGA。
  2. 講義後のグループワークでは、受講生同士が協力しながらレポートを修正していく。
  3. 指示された内容を、自分なりに理解しながら修正作業を進める。この日の成果物が、汎用的な資料としても活用。
2013年5月7日~5月10日
第3回 講座 「トラブル対策」
「トラブル対策」は、大学生活で起こり得るパソコン使用時のトラブルを、パソコン利用者として的確に対処できるようになることを目的とした講座。まず、さまざまな観点から挙げられたトラブルのリスク項目を受講生とともに分類しながら、“どのようなトラブルやリスクが潜んでいるのか”という基本概念を知識として理解した。その後のグループワークでは、「作成した文書を保存しないでファイルを終了してしまった」「パソコンの動作スピードが極端に遅くなったが、アプリケーションソフトを終了させたい」などの具体的なトラブルをテーマに、その対処方法を受講生自身が自分で調べてグループ内で共有した。
また、ネットリテラシー(インターネット上における、正しい利用法、活用能力)を学ぶツールとして、『Facebook』を活用。講義のなかでは、受講生はこのサービスを利用するための登録を行い、「近況の書き込み」「友達リクエスト」「写真のアップロード」「いいね!」「メッセージ」などの機能を試してみる、登録メンバーをグループ化してグループ内で交流する、などといった実体験を通じて、こうしたサービスを利用するうえでのトラブルやリスクも共有。なお、ここではレクチャー形式ではなく、GAやすでに登録している受講生間で、利用上の注意点やトラブル回避法などを教えあうというかたちが採られた。
  1. 大学生活で起こり得る問題に対して、その対処法や回避策を自分たちで調べていくグループワークの様子。
  2. 「水をこぼす」「ウィルス感染」などのパソコンに関するリスクを、「リスクの大きさ」と「頻度」の軸で構成されたマスに並べて確認。タッチパネルの特徴を活かして、皆で見ながら手で操作。