資格は、その道の専門家たちが、これだけは知っておいてほしいと考えるところを、カタチにしたものです。オデッセイ コミュニケーションズは、さまざまな分野の専門家たちと協力して、時代が必要とする資格を、皆さんにご提供していきます。新しい資格を取得することで、新しいキャリアを、そして新しい日本を、切り開いていこうとする人たちを、オデッセイ コミュニケーションズは応援しています。
MOS
履歴書に書ける資格として学生に好評
授業履修希望者がここ5年は定員を超え、抽選となっています。
本学では、全学部共通科目の「成蹊教養カリキュラム」において大学での学修や成果発表に必要な能力を修得する科目を開講しています。その一つ「情報活用D」は、実社会で協働する際に、チーム内で自身の役割を的確に果たせるようWordとExcelの実践的な技術を身につける授業です。この講義は「パソコンが使える」レベルより、ワンランク上の技術を得ようとしている学生や、国際的な資格の取得を目指す学生のニーズに応えることを想定しています。その様な背景の中、習得したスキルの客観的証明となるMOS取得を授業の目標としたことから本試験を導入しました。
「情報活用D」は、2010年から開講されており、全学部・学科の学生が、1年次後期から履修することができます。定員は65名で、希望者が定員を超えた場合は抽選となっています。ここ5年は常に抽選となっています。
全14回の授業で、MOS 365&2019のうち、Wordアソシエイトレベル(一般)、Excelアソシエイトレベル(一般)対策を行なっています。特徴は、市販のテキストに準拠しつつ、授業ではMOSの問題を模した、オリジナルの問題を設定しているところです。授業でオリジナルの問題に取り組んだ上で、自宅でテキストの問題に取り組むことができます。またTeaching Assistantが2名つき、分からないところや疑問点に即座に対応できます。2020年度からはZoom、Teamsの画面共有を使った、オンラインでの 質問対応も始めています。
MOS合格は単位取得の条件ではなく、合格すると成績に加点する方式です。授業の範囲には含みませんが、エキスパートレベル(上級)の受験も推奨しており、合格した場合は大幅に加点します。
授業終了後、1月末から2月初頭にかけて、オデッセイテスティングセンターにおける団体受験の機会を2回設定しています。また授業期間中に個人で受験することも可能で、合格した場合は団体受験と同様に成績に加点します。
授業評価アンケートでは、「大学全体で学ぶ情報基礎より、社会に出たとき役立つ実践的な技術を身につけることができた」「国際的に通用する資格を取ることができること、なにより第三者より客観的に評価されることがありがたい」「最初は難しいと予想していたが、実際に取り組んでみると決して無理なレベルではなく、練習を重ねた結果無事合格することができた」「履歴書にMOS合格を書くことができ、インターンや就職活動に有利に働いた」といった、肯定的な記述が多くなっています。
今後の取組みとしては、解答・解説の自動化に取り組みたいと考えています。授業中に作業に取り組んだ直後に、操作が正しいか間違っているかを表示できるようにする、というものです。また学生のニーズにもよりますが、エキスパートレベルに対応する授業も開講したいと考えています。
1912(明治45年)に創立した成蹊実務学校を源流とし、1925(大正14)年に創設した7年制旧制高等学校が戦後の学制改革により1949(昭和24)年に成蹊大学となりました。建学の精神のもと、「ゼミの成蹊」「プロジェクトの成蹊」「コラボの成蹊」を教育の柱に個性を尊重し学生一人ひとりと向き合う教育を実践しています。吉祥寺のワンキャンパスで、経済学部(経済数理学科、現代経済学科)、経営学部(総合経営学科)、法学部(法律学科、政治学科)、文学部(英語英米文学科、日本文学科、国際文化学科、現代社会学科)、理工学部(物質生命理工学科、情報科学科、システムデザイン学科)の学生が共に学んでいます。