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資格は、その道の専門家たちが、これだけは知っておいてほしいと考えるところを、カタチにしたものです。オデッセイ コミュニケーションズは、さまざまな分野の専門家たちと協力して、時代が必要とする資格を、皆さんにご提供していきます。新しい資格を取得することで、新しいキャリアを、そして新しい日本を、切り開いていこうとする人たちを、オデッセイ コミュニケーションズは応援しています。

MOSを運営するオデッセイ コミュニケーションズが制作した「オリジナルMOS対策動画」

教育機関の活用事例

MOS

船橋情報ビジネス専門学校

ITリテラシーの基本が身につく最適な資格がMOS。
最初に取得しておくことで、さらに高度な勉強に取り組むための土台に

MOSを導入した1998年から26年間の長きにわたって、校内受験できる試験会場校として、すべての学生がMOS取得を目指せる環境が整えられている船橋情報ビジネス専門学校。
IT系のエンジニアとして活躍するために必要となる国家資格やその他の資格取得と併せ、MOSを継続して採用する理由について、同校の教務部 教員 須藤 健一郎さんにお聞きしました。

船橋情報ビジネス専門学校(3号館)外観

MOSを導入したのはいつからですか?

世の中が「情報化社会」に大きく移行する1981年に事業転換した本校は、1984年「船橋情報ビジネス専門学校」へと校名を変更して今日に至るまでの40年間、システムエンジニアやプログラマーなどのIT分野で活躍する専門性の高い人材育成を行っています。

MOSをすべての学生の取得目標にしたのは1998年からです。それ以前から、「情報化人材育成連携機関」委託校(通産省)、「職業教育高度化開発」指定校(文部省)として、授業で活用するためのエンジニアリング・ワークステーション(218台のパソコンの校内ネットワーク)を構築していましたが、1995年のインターネット専用回線接続開始に伴い、2年後の1997年には約250台のパソコンネットワークによるインターネット・イントラ環境を整備。そこで、校内受験できるようMOSの試験会場登録(※1)を進めました。現在は、2017年から新設した「こども学科」を含めた全7学科のすべての学生が、ExcelをはじめとするMOSの資格を取得して卒業していきます。

※1|パソコンのスペックなどの一定の条件を満たす「試験会場登録」を行うことで学内受験が可能。

学習から受験までの、現在の取り組み概要を教えてください

本校では、すべての学科にMOS(Excel)取得のための授業があります。授業のコマ数は学科ごとに多少の違いはありますが、多くの学科で1年次後期にMOSを受験。一部、営業職や事務職に就くことが多い「ITビジネス科」だけは、Excel以外にWordやPowerPointも受験必須とし、さらにExpert(上級レベル)の受験体制も整えています。受験日は授業担当者と学科担当者、および担任の話し合いのもとで設定し、学生は学科ごとにクラスでまとまって校内で受験します。

本校学生の90%以上がパソコン初心者で入学してきますが、 校内には1,000台以上のパソコンがあり、1人1台、授業時間外でも自由に使えます。また、放課後のホームルーム教室を勉強したい学生に開放し、教員が相談に応じるなど、授業や資格の学習サポートも手厚く実施。2024年度は、すでに45名がMOS Associateを、20名がMOS Expertの称号(※2)を取得済みです。(2024年8月時点)

また、不合格だった場合は再受験しますが、受験料はその都度、学生自身が支払うことで「この金額でこの試験を受ける」という意識づけがなされ、教員も「お金を払ったのだからしっかり勉強して受けるように」と指導しています。学生と教員の距離が近く、「面倒見の船橋」を強みとする本校は、学生一人ひとりと丁寧に向き合い、きっちりと実力をつけさせて合格できるまで伴走しますし、慣れ親しんでいる校内で受験できるという点が「緊張が軽減される」と学生には好評で、99%(2023年度実績:415名のうち413名が合格。残る2名も2回目で合格)が1回で合格しています。

■学科一覧
学科 定員(人)
・ITエンジニア科4年制 35
・ITエンジニア科 70
・情報処理科 120
・ネットワークセキュリティ科 80
・Webクリエイター科 35
・ITビジネス科 40
・こども学科 30
[出典:船橋情報ビジネス専門学校のHPより]

※2|既定の複数科目合格で取得できる称号(https://mos.odyssey-com.co.jp/about/master.html

MOS取得を継続する理由をお聞かせください

本校はMOS以外に、IT系のエンジニアとして活躍するために必要な国家資格やベンダー&公的資格の取得を目標にカリキュラムを組んでいます。そのなかでMOSを継続する理由は、パソコンに不慣れな学生にとってパソコン操作というITリテラシーの基本が身につく最適な資格と考えているからです。マウスやキーボードを使い、モニタ上で問題を読み取り、対策教材を使って実際にOffice製品のアプリケーションを操作して解答すれば合否が出る。こうした基本中の基本を実技によって学べる資格は希少ですし、最初にMOSを取得しておくことで、さらに高度な勉強に取り組む土台ができあがります。

それと、企業に広く浸透し、「よく知られている資格」という点も大きいです。Officeアプリを使う会社は圧倒的に多く、事務職に就いた学生は当然ですが、エンジニア職に就いた卒業生からも「ExcelやWord等を使ったドキュメント作成は思いのほか多い」とよく聞きますし、就活時に履歴書にあるMOS取得を見て「パソコン操作はできる」と理解してもらえるケースも多々あるようです。さらに就職先の人事担当の方から「スマートフォンの普及に伴い新卒生のパソコンスキルが低下しているので、MOSレベルのスキルが入社前に身についているのは助かる」という声をいただくことも多いです。

本校で習得した専門的な知識や技術を活かすためにも、社会人の基本となるMOSスキルを入社前に習得しておくことは学生と企業、双方に利益があると考え継続しています。

貴校が考えるDX人材育成についてお聞かせください

デジタル技術の利活用によるビジネスの変革が求められるなか、情報技術の分野に関する専門知識やスキルを有するIT人材育成を担う本校の役割は重要性を増しています。デジタル社会で活躍できる人材を育てるには、より深く高度な履修内容を提供し続けることが肝要と考え、2014年から各学科に対する「職業実践専門課程」(※3)の認可を進め、2016年からは他大学と連携した併修学科(※4|ITエンジニア学科4年制と3年制のこども学科)の新設に取り組んできました。千葉県下でもっとも早い時期から着手し、約10年を経たいま、認定された全学科で企業と連携したカリキュラムと教育体制を敷いており、新設した学科も「より長く高度な内容を学びたい」という学生のニーズと合致し、学生数も2012年の約500名から2024年の約1,000名と2倍に増えています。

本校は、時代の変化を見つめ、社会に必要とされる良質な職業教育を行うことを基本に変化し続けてきました。これからもMOSを代表とした多数のIT資格の習得を通じて、社会の即戦力として活躍できる人材を育てていきたいと考えています。

※3|企業等と連携して最新の実務の知識・技術・技能を育成する実践的かつ専門的な職業教育に取り組む学科を文部科学大臣が認定する制度。一定の要件を満たす必要があり3年に1度の見直しにより「質」を担保。

※4|大学と専門学校のカリキュラムを有機的に結合し、より深く高度な専門知識と技術の修得を目的とする学科。専門学校と大学の2つの卒業資格を獲得できる。

※掲載内容は、2024年10月取材時のものです。

学校情報

  • 船橋情報ビジネス専門学校
  • 所在地 :千葉県船橋市本町7-12-16
  • 設 立 :1981年
  • 生徒数 :1,003名(1学年/372名、2学年/422名、3学年/137名、4学年/72名)(2024年4月時点)
  • 学 科 :ITエンジニア科4年制/ ITエンジニア科/情報処理科/ネットワークセキュリティ科/Webクリエイター科/ITビジネス科/こども学科
学内のパソコン台数は1,000台以上。学内LANシステム、インターネットに接続され快適に利用できる(301教室)

前身は1948年に創設した「津田沼洋裁学校」。1976年に「コルボー家政専門学校」に校名を変更し、1981年に千葉県船橋市コルボービジネス専門学校として設立(1984年に船橋情報ビジネス専門学校へと校名を変更)。2024年9月現在、ITエンジニア4年制や情報処理科など全7学科を開設。「若者をハッピーに」(※)を教育理念に、学科の設置目的や育成する人物像を学科ごとに設定し、「技術の修得」「資格の取得」「人格の陶治」を目的に教育課程を編成している。

※船橋情報ビジネス専門学校での学びを通して、確かな技術とそれを裏づける資格および豊かな人間性を体得することによって、就職先に快く受け入れられることが職業人としての幸せとなり、それがもっとも必要な要件であるという意味。

[取材ご協力]教務部 教員|須藤 健一郎さん

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