緑豊かな丘陵に広がるキャンパス
1989年、当時としては珍しい情報系学科を学び舎の核として開学した横浜創英短期大学。以来20年近くにわたり、高度情報化社会に即応できる実務者を育成し、世に送り出してきました。そうしたなか、2004年よりMicrosoft Office Specialistの試験を学内で受験できる体制を整え、必須のビジネスソフトであるWord、Excelを使いこなすことの有用性を学生に訴え続けています。情報学科の橋本雄幸さんにお話をうかがいました。
Microsoft Office Specialistの講座を導入した経緯を教えてください。
情報学科では、1年次に全コース共通の情報リテラシーという科目があり、そのなかで前期にWord、後期にExcelを学んでいましたが、以前から、“その授業でどんな資格を目指せばよいか”という議論がありました。そうしたなか、Microsoft Office Specialistという最適な資格があるから、それを目指すように授業体系を組み替えてはどうかという意見が会議で出され、2002年頃から授業の内容を少しずつMicrosoft Office Specialistの試験に合わせて変えてきました。そして2004年から、学内で受験できる体制を整えました。
資格取得に向けた指導体制についてお聞かせください。
情報リテラシーの授業を資格試験に対応したかたちで進めているほか、放課後週1回の補講と、夏休みおよび春休み中の補講で受験対策を実施しています。補講では、模擬試験問題を中心にやらせており、その模擬試験で9割がたできるようになるまで練習を繰り返します。そのように確実に受かるレベルまで力がついた時点で受験日を決めているので、当校で受験する学生の合格率は、ほぼ100%です。
Microsoft Office Specialist資格の有用性についてどのようにお考えですか。
情報学科は各コースに応じて最終的に目指す資格や進路は異なります。しかしMicrosoft Office Specialistは、どのコースの学生にとっても取得する意義がある資格だと思います。今は事務系でも販売系でも、就職すればどこでもコンピュータは必須です。その基礎として、少なくともMicrosoft Office SpecialistのWord、Excelのスペシャリストレベルは身につけて卒業してほしいと、学生にはいつも言っています。
また、さまざまな機会に卒業生から“在学中に、Microsoft Office SpecialistのWord、Excelの資格を取得しておいてよかった、”もしくは、“学生時代に取っておけばよかった”という話を聞きます。なかには、“PowerPointまで取っておいたほうがいい”という卒業生もいます。おそらく、社会に出て、Word、Excel、PowerPointが使えなければ何もできないという状況を実感したんでしょうね。そうした話を聞くと、我々も学生たちにもっとMicrosoft Office Specialistの有用性を伝え、学生のうちに資格を取って卒業させたいと思いますね。
今後の予定についてお聞かせください。
2004年度に実験的に行った資格取得と単位認定を結びつけるカリキュラムの復活を議論しています。これは、Microsoft Office Specialist以外の資格も含め、“資格取得を単位に認定していこう”というもので、現在、2009年度、もしくは2010年度入学時から導入すべく検討しているところです。Microsoft Office Specialistは採用資格の第一候補として挙がっています。その他の試験は受験日が決まっているので、それに縛られてしまいますが、Microsoft Office Specialistなら、授業に合わせてこちらで試験期間を設定できますので、学内で受験できる点は学生にとっても大きなメリットだと思います。
※インタビュー内容は2008年8月時点のものです。