
自由が丘の閑静な住宅地に立地するキャンパス
ビジネス実務の専門知識や、実践の場において技能を発揮できる人材の育成に力を入れる自由が丘産能短期大学。同校では、2007年度にマイクロソフト オフィス スペシャリスト(Excel®)を推奨資格として導入したところ、多数の学生が興味を示し、2008年には入学者の半数近くが登録するほどまでに対策講座の受講者数が増加。こうした取り組みについて、能率科経営情報コースの主任を務める豊田雄彦さんにお聞きしました。
マイクロソフト オフィス スペシャリストのExcelを導入された経緯を教えてください。
Wordについては、以前から『日商PC検定(文書作成)』の取得を学生に勧めていましたが、Excelのほうは、特にそうした資格・検定を設定していなかったため、学生自身が目標を立てにくいという側面がありました。しばらく、『日商PC検定(データ活用)』を試してみたのですが、範囲が広くて学生が取り組みづらいという点が浮上してきました。そのような状況下、“Excelの技能だけをきちんと測れる資格はないか”と探したところ、それならマイクロソフト オフィス スペシャリストがよいだろうということになり、2007年度から導入したというわけです。
資格取得に向けた指導体制についてお聞かせください。
当校では、『資格ガイドブック』の配布やガイダンスの開催といった情報提供に加え、授業のなかでも試験に直結したライセンス科目群を設けて資格取得を支援しています。20以上の資格・検定に対応した試験対策講座を実施しており、マイクロソフト オフィス スペシャリストの取得を目的とした科目も、このライセンス科目のなかに用意しています。導入初年度の2007年には、約70名がマイクロソフト オフィス スペシャリストの試験対策講座を受講し、そのうち58名が実際に受験。その際の合格率は、90%以上でした。
導入2年目の2008年にマイクロソフト オフィス スペシャリストの試験対策講座の受講者が倍増したとのことですが、その理由は?
“先輩からの口コミが大きかったのでは?”と、分析しています。当校では、2年生から1年生への学びの支援や、2年生同士の学習相互支援を行う『学びのサポート』という科目を設けています。2007年から開始されたこの科目は、学生同士の情報交換の場であるとともに、コミュニケーション能力を培う授業という役割も担っています。この、『学びのサポート』のなかでは、どのような資格を取得しておいたほうが良い、という話も出てきます。当然、取得している先輩が多い資格は推奨されることが多いようで、勧めるほうも自信をもって言えるんだと思いますよ。
マイクロソフト オフィス スペシャリストの有用性についてどのようにお考えですか。
特に、経営情報コースやメディアデザインコースなどの情報系コースでは、マイクロソフト オフィス スペシャリストのExcelの取得を勧めています。Excelは、どれくらい使えるかを説明しにくいアプリケーションソフトのようで、企業側が要求するレベルもさまざまです。そうした際に、取得した資格を示せば、相手にも明確な水準がわかります。マイクロソフト オフィス スペシャリストは、企業側にもよく知られていますから、学生が面接で「Excelを使えます」という能力を客観的に伝えることのできる最適な資格だと思いますし、企業が学生の能力を測る目安にもなっているんだと思います。
また、実際の仕事の場面では、職場の上司からきちんとした仕様書を渡されて、「こういうワークシートを作ってください」と言われることはほとんどないですよね。そこでは、指示の意図をしっかり汲んで、自分で考えてまとめる能力が重要になります。そのような点から、経営情報コースでは2年生になると、実社会に即したさまざまなケースを示しながら、パソコンソフトを応用していく授業を行っています。しかし、だからこそ、1年生の段階でしっかりと基礎を身につけておかなければならない。当校にとってマイクロソフト オフィス スペシャリストは、そのための明確な目標にもなっています。
※インタビュー内容は2008年9月時点のものです。