
緑に囲まれた高台にある北陸学院大学短期大学部
写真は、その他さまざまな施設が建ち並ぶ
キャンパス内にある本館
キリスト教に基づいた教育で、人間性豊かな人材を育み続けてきた金沢の伝統校、北陸学院。
マイクロソフト オフィス スペシャリストは、その高等学校と大学・短期大学部に導入されており、着実に実績を上げています。高等学校と短大の双方で、試験対策講座を担当している情報科 非常勤講師の辰島裕美さんにお話をうかがいました。
マイクロソフト オフィス スペシャリストを導入した経緯を教えてください。
1998年に、まず高校でMicrosoft Office Specialist(MOS)のWordとExcelを導入しました。当時はまだ女子高だったんですが、高校を卒業するときに、“何か就職に有利なコンピュータの資格を取らせてはどうか”ということになったのです。とはいえ、世の中で広く認知されている資格でないと取得しても意味がない。それならば、よく知られているMicrosoft Office Specialistが良いだろうということになり、導入が決まりました。
高校での実績が評価され、2003年からは北陸学院短期大学(当時)でもMicrosoft Office Specialistを導入。2005年に試験会場登録校となり、その後、学院内のマイクロソフトOffice製品のバージョンアップに伴い、2008年度の入学者からはMicrosoft Certified Application Specialist(MCAS)に移行しています。
どのようなカリキュラムのなかでマイクロソフト オフィス スペシャリストを活用していますか?
高校では、希望者にMCASのWordとExcelを受験させるほか、3年生の選択科目「情報演習」に、MCASのPowerPointを取り入れています。
一方、大学では、2006年度から「検定対策」という科目でWordとExcelがそれぞれ1単位認定とされていて、さらに2009年度からは、「MS-Office Ⅰ(Excel)」(前期)、「MS-Office Ⅱ(PowerPoint/活用)」(後期)において、マイクロソフト オフィス スペシャリストの取得が単位認定の条件となっています(Excel取得で1単位、PowerPoint取得で1単位)。
資格試験に合格しなければ単位がもらえないとなると、その科目を選択する人数が
減ってしまうのではないでしょうか?
資格取得で単位がもらえるということで、逆に学生の意識が変わったように思います。単に、この半期はコンピュータの授業をやりましょうというより、資格を一つ取りましょうというほうが、学生のモチベーションが維持できます。また、授業内容をキチンと理解していれば、“合格”という手ごたえが得られますから、この授業を選択すれば資格がついてくるという感覚なのかもしれません。もちろん、取得した資格を履歴書に書ける点も、学生にとって好材料なんだと思います。
資格取得に向けた指導体制についてお聞かせください。
高校は期間を設けて年に2回、受験希望者に課外補習として試験対策講座を実施し、その後、模擬テストを繰り返し練習する「トレーニング」期間をとって受験させます。大学も授業以外に週1回(前期・後期 各15回)の対策講座を行い、模擬テストを繰り返すトレーニング期間を設けています。いずれも合格できるレベルになるまで試験を受けさせませんから、合格率はほぼ100%。
『その代わり厳しいわよ』と学生には言っているんです(笑)。例えば、目標に設定した点数が出るまで同じ問題を繰り返すようにとか、次の講座までに模擬テストを何回やってきなさいとか、学生一人ひとりの進み具合に合わせて指導していきます。もちろん、習得時間には個人差がありますから、最初から無理をさせたり、習得スピードにこだわるのではなく、着実にスキルを身につけさせていくことを心がけています。でも、マイクロソフト オフィス スペシャリストは、しっかり目標を立てて取り組めば必ず合格できる資格なので、最終的には、受験した全員が合格しています。
※「Microsoft Certified Application Specialist(MCAS)」は、2010年6月より「Microsoft Office Specialist(MOS)」へと名称変更されています。※記載内容は2008年11月インタビュー、2009年2月追加取材したものです。